【要注意】作動油の「継ぎ足し」だけではダメ?油圧低下の本当の原因とタンク底に溜まるスラッジの恐怖

油圧機械のメンテナンスにおいて、作動油の「継ぎ足し(補充)」は日常的に行われる作業です。「最近、少し油圧が下がってきたな」と感じた際、とりあえず新しい作動油を足して急場を凌いでいる現場も多いのではないでしょうか。

確かに、作動油の量が減れば油圧は下がるため、継ぎ足し自体は必要な処置です。しかし、「減ったら足す」を繰り返しているだけでは、いずれ機械の重大なトラブルを引き起こす可能性があります。

この記事では、作動油の継ぎ足しだけでは解決しない「タンク内の汚れ(スラッジ)」の問題と、その根本的な解決策について解説します。


1. なぜ作動油の「継ぎ足し」が必要なのか?

油圧ショベルやプレス機などの油圧機械は、作動油の圧力によって動力を伝達しています。稼働を続けるうちに、シールの劣化による微量な漏れや、熱による蒸発などで作動油は少しずつ減少していきます。

作動油の量が規定値を下回ると、以下のような問題が発生します。

  • 油圧の低下(パワー不足)
  • 動作の遅れや不安定な動き
  • エア噛みによる異音や振動の発生

これらの症状を防ぎ、正常な油圧を維持するためには、定期的に油量を点検し、減った分の作動油を「継ぎ足し」することが不可欠です。ここまでは、多くの現場で正しく行われている基本のメンテナンスです。

2. 継ぎ足し「だけ」ではダメな理由!タンク内に潜む罠

油圧低下を防ぐための継ぎ足しですが、ここに大きな落とし穴があります。それは、**「新しい油を入れても、古いゴミは外に出ていかない」**という事実です。

作動油は使用しているうちに、金属の摩耗粉、ホコリ、水分の混入、そして油自身の酸化劣化によって「スラッジ」と呼ばれる泥状のゴミを発生させます。 作動油を上から継ぎ足したとしても、比重の重いスラッジはタンクの底にどんどん沈殿し、蓄積していきます。

【タンク底にスラッジを溜めたままにするリスク】

  • フィルターの早期目詰まり: 常に汚れた油が循環するため、フィルターがすぐに限界を迎えます。
  • 油圧ポンプの破損: スラッジがポンプ内に吸い込まれると、内部のギアやベアリングを激しく摩耗させます。
  • バルブの動作不良: 精密な油圧バルブにゴミが噛み込み、機械が突然停止する原因になります。

つまり、タンクの底にゴミを溜め込んだ状態での継ぎ足しは、例えるなら**「泥水が入ったコップに、綺麗な水を少しだけ注いで飲んでいる」**のと同じ状態なのです。

3. 根本的な解決策は「タンク底の吸引・清掃」

スラッジによる機械トラブルを未然に防ぐためには、定期的にタンク内の作動油をすべて抜き換え(更油)、タンクの底に溜まったスラッジを物理的に除去・清掃する必要があります。

「タンクの底を直接吸い込み、ゴミを完全に除去する」 これが、油圧機械の寿命を延ばし、突発的な故障によるライン停止を防ぐ唯一の確実な方法です。

従来の人海戦術の限界と、最新技術による効率化

しかし、作動油タンクの清掃は非常に手間がかかります。従来の現場では、作業員が狭いタンクの中に手を入れてヘラで泥状の油を掻き出すという、過酷な「人海戦術」で行われてきました。これには多大な時間と労力がかかり、メンテナンス期間中の生産ストップというコストダウンの壁になっていました。

新栄システム株式会社では、こうした現場の「大変な作業」を、パワープロベスター車を活用した強力吸引によって一気に機械化・効率化しています。

  • 圧倒的なスピード: 人の手では時間がかかるドロドロのスラッジも、強力な真空吸引で素早く回収。
  • 安全性の向上: 作業員が危険な体勢で手作業を行う必要がなくなります。
  • コスト削減: 作業時間の短縮により、工場設備のダウンタイム(停止時間)を最小限に抑えます。

富山県内や近郊エリアで、油圧機械の不調や、作動油タンクの清掃・更油、潤滑油のメンテナンスにお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。油の専門家が、現場の効率化をトータルでご提案いたします。

新栄システム株式会社

富山県黒部市阿古屋野112番地

電話番号:0765-54-0255

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